重心

重心の重要性

重心は、とても大切です。
何故なら、ほとんどの症状に重心が絡んでいるからです。
腰が痛い・膝が痛い・肩が凝る・首が痛い、いろいろな症状があります。
仮に、何の施術もしないで、重心だけ調整したとします。
すると・・・。

それだけで、何らかの変化が出てしまいます。
変化の度合いは、重心の関わり具合によって変わります。
その逆に、全く重心を調整しないやり方があったとすると、症状は少し残ります。
それだけ、重心は大切です。

特に、足元の部分が大事です。
何故なら、足元の上に上体が乗っているからです。
上の部分を、いくら丁寧に整えたとしても、足元がぐらついた状態では、良い状態をキープすることは出来ません。
足元は、建物で例えれば、基礎の部分にあたります。
上に、いくら良い上物を築いても、基礎がしっかりしていなかったら・・・。
いつか、歪みや、きしみなどの問題が出てくると思います。
ですから、基礎の部分である足元をしっかり整える必要があるのです。

重心の簡単な見分け方

歩いてみて、親指側(内側)で歩いているか?小指側(外側)で歩いているか?確かめることです。

小指側(外側)で歩いていると、体はつぶれてきます。
親指側(内側)で歩いていると、体は治ってきます。

よく履いている靴のかかとを裏返してみてみましょう。
いかがですか?
外側が減っていませんか?

これが、重心が外側にかかっている証拠です。

重心を整えれば、内側の重心になりますが、かかとの減っている靴を履いていたならば、いずれ同じことになります。
ですから、あまりかかとの減っている靴は、かかとだけ修理するか、買い替えるかした方が無難です。

重心が外側にかかると、膝や腰などに非常に無理がかかります。
それを放っておくと、いろいろな場所に影響が出てきます。

重心調整

一般的に重心調整というと、重心の前後・左右・上下をお任せで(一番良い状態に)整えるのが普通です。 私も以前は、この方法でやっていました。
しかし、この方法は長続きしません。
比較的早い段階で、崩れてしまいます。
講習会などのパフォーマンスとしては、いいかもしれません。
瞬時に整うので、みなさんビックリされます。
『つかみはOK』と言った感じでしょうか?
しかし、長続きしません。
何故なら、足元の部分がしっかり固められていないからです。

エネルギー整体では、お任せの重心調整はしません。
重心に絡むポイントを、しっかり検査します。

ポイントは、初級編で6ヶ所・中級編で4ヶ所あります。
ここに異常があれば、そこを施術します。
検査で異常のないところは、やらなくても構いません。
そうすることによって、結果的に足元がしっかりしてきます。

いっけん、まわりくどい方法と思われるかも?しれません。
しかし、大きな枠組みで見た時の方向性としては、悪くないと思います。

自分で手軽に出来る方法

足裏の親指側に、少し盛り上がっている部分があると思います。
そうです。
母指球と呼ばれているところです。
歩くときに、ここを意識して歩くようにしてみて下さい。

最初は慣れないと思いますが、そのうち意識しなくても歩けるようになります。
そうすることによって、内側の重心をキープすることができます。
人間、だまっていると、外側の重心になる傾向があります。
身体も、そういう学習をしてしまっています。
ですから、身体に良い状態を記憶させることが大切です。

一度では、元に戻ろうとする力が働きます。
つまり、自分が楽な状態です。
自分が楽な状態が、良い状態(姿勢)とは限りません。

これは、猫背の人を見れば解ります。
その方が楽だから、猫背になっているのです。
しかし、猫背は、けっして良い姿勢ではありません。
せっかく良い状態に正しても、疲れてくると楽なほう楽なほうへ崩れてきます。

ですから、「これが正しいんですよ!これが正しいんですよ!」と、何回も教え込む必要があります。
そうすることによって、身体が良い状態を学習します。
すると、良い状態が少しずつ長く続くようになってきます。
こうなれば、しめたものです。

重心が安定することによって、身体全体に良い影響が出てきます。
お金がかからない方法なので、ぜひ試してみてください。
あなたにとって、良いことがあるかも?しれません。